泣きっ面に蜂な最悪の年越し。
昨夜の悶々とした配管問題に、ひとつ結論が出た。
「落ち着いた年越しは不可能」
年にたった一度だけの、芯からだらけられる休暇が・・・・・・・・・・
詳細コチラ。以下ダイジェスト。とにかく排水管トラブルで階下のお宅に水漏れを発生させてしまった。原因は「お宅。よくわかんないけど」とマンション出入りの配管業者談。なんーの説明もなく勝手に物事を運びかねない業者に、日本語の通じないマンション管理人までクビを突っ込んできて余計な悩みまで抱えて。我が家は、その排水管を使用するお風呂・洗面台・洗濯機を使う気になれずに3日が経過した。ご迷惑をおかけしたまま階下の方に新年を迎えさせてしまうこと、落ち着かない状況を越年すること、いずれも苦しい。
前のエントリで記した、「24時間水回りトラブル相談してね!」という広告を見て電話して、午前中に提携と思しき業者がやってきた。配管はやはり我が家から手の入れられない場所に埋まっており、途中で「ウチじゃできない」と察したらしいのだけど、それでも階下のお宅へご迷惑をおかけすることなく、わかるかぎりの範囲で、考えられる原因を挙げ、どのような工事が想定されるか、また、それまでわたしたちはどうしのぐといいかをアドバイスしてくださった。蜘蛛の糸を垂らしてもらった。ものすごく助かりました。
我が家の元凶と思われる排水管は、新築以来交換していないと思われる鉄管だった。種類がいろいろあるので一概には言えないものの、やはりこれは劣化するものだそうで、これを通常であればプラ管に交換することになるだろうとのことだった。また、このところ我が家では洗濯機の排水がスムーズでなく、ときおり止めては少しずつ流すようにしていること、多くのマンションは管理業者が定期的に高圧洗浄するところ、うちでは聞いたことがないと返答したこと、排水管の位置関係からも、それだけの水漏れが、けれどもタイムラグのある漏れとあれば、詰まりがあって配管が細くなっているところにプラスして穴が空いている可能性が最初に考えられる、ただ、様子から察するにその穴は管の真下ではなく、上部などに空いているために、配管がいっぱいに満たされるほど勢いよく大量に水が流れる洗濯機を動かすことが一番アヤしいと指摘された。出入り業者は風呂って言ってた…さておき。よって、今さら高圧洗浄という措置はかえって正しくないと思われるとも。
本当にありがたかった。最初の事故から1ヶ月あまり、こういう推論に至る根拠と筋道立った説明を初めてうかがえた。
もうひとつ、すごく言いにくそうに小声で付け足した。「詳しいことはわからないので一概には言えませんが、よもや鉄管を鉄管に交換することは考えられないし、思い浮かぶパーツでそうそうストックがないと考えられるものはないんですよね。よって部品がないという意味にはピンとこないんです。年の瀬に作業に出たくなかった可能性は‥‥‥」
そっか‥‥‥
いずれにせよ大掛かりな工事になるため、せっかく来てくださったもののウチでは手に負えない、専門業者にあたってみるといいと教えていただいた。無駄足踏ませて延々と素人にわかりやすく説明してくださって、申し訳なかった。もし我が家でかんたんなトラブルがあったら、おそらく一括受注業者となっているであろう先の番号ではなく、いただいたお名刺に記された番号に相談しようと思って、仕舞っておいた。
だいたい、手の届かない場所であれば、今はCCDカメラみたいなものを通して、どこが原因かを確認できるもので、そういう機械はたいていの業者は持っているはずだとも言う。マンション出入り業者はそれをしない。「(天井を)割ってみないとわからない」と言いつつ、すでに交換の様相でいきなり工事に取りかかろうとする。見積もりも作業明細も工程表も提示されない。
慣れた出入り業者へ依頼するのが一番だが、それが適切なのかどうか他社に確認してもらうのも一考だとアドバイスを受けた。
それらを階下のご主人へ報告し、スピード一番、しかしながら工程表と明細を事前に確認することを省くべきではないだろうという双方の意思を確認した。階下の方も「大きな出費をするというのに明細も出さないなんて。納得いくように運びましょう」と常々おっしゃってくださっているのが救い。一応、出入りと異なる業者に見積もりを取ってもらうにあたっては、管理業者とのしがらみやメンツもあるだろうから、そのあたりは先だってお伝えするよう配慮、という注意事項もあわせて確認した。
また、今日いらしていただいた業者にいただいたアドバイスを階下に提案して、了承してもらった。「状況を聞くかぎりではシャワー程度ならば大丈夫な気がする。もちろん確実ではないので、階下と話し合って試してみては」と言われたのだ。前も記したように階下の方も、その階下に水漏れを頻繁に起こしており、解決策として洗濯の排水を風呂場から流している。それが回避策となるのだから、我が家でもそうすれば洗濯も可能ではないかとまでおっしゃっていただいた。ひとまずシャワーを快諾されたので、このくらいの時間帯に試してみるので、問題が起きたらすぐに連絡してほしいとお願いした。何事もないことを祈るのみ。
息子は昨日で保育園が終わった。たくさん洗い物を持ち帰っている。唯一好きかもしれない家事がお洗濯。洗濯カゴの山を見ると発狂しそう。さすがにこのまま洗濯物を放置していたくはない。これもアドバイスされるまで思いもよらなかったコインランドリー初体験でひとまず妥協しよう。ところでそういうのってときどき見かけた気はするが、いざとなるとどこにあるか思い出せない。
しかし、こんな状況では落ち着かない。というかすでにやる気ゼロで、朝から掃除をする気も起きない。もっとも、業者さんがいらしたりあちこち電話したりで動けなかったんだけど。いざ昨日のお買物を家計簿に…と思い立つと、それ以前に買ってきたものをいつどこへ収納したのかもまったく記憶していないことに気づいた。よほどショックだったんだろう。
結局シャワーを浴びることすらできずに過ごしていたら、予告時間から2時間後、トイレの隣の電気温水器に漏水が起きていると、階下から連絡が入った。排水、使ってません…これでもうひとつ漏水が加わった。申し訳なさと進捗のなさにもうメンタルが倒れそう。
今朝いらしていただいた業者には「ここ、本当に共有部分ではないんですか?」と訊かれたことが引っかかっていた。あとから調べたら区分所有法9条あたりで管理会社に責任を問うたり(原因箇所が特定できない場合。裁判にもなれば意思疎通が適切にはかれる専門業者がとことん点検してくれるだろう)することも可能になるし、我が家と同じように自身の専有部分から手入れのできない場所に配置された配管は、専有者に責を負うのは妥当でないという判例もある。ちょっと友人に相談してみようかな。あるいは法テラスとか。と思ってみたりもするけれど、これまで長らく他の部屋では自腹で、それは慣例というか当然とされてきた風潮において、ひとりで結局はサイフが修繕積立金になるようなマネはしづらいし、そこまで長引かせられないという結論に落ち着いて、やっぱりうなだれてみたり。
お正月だけは自宅で過ごしたい。ふだんの献立から考えなきゃいけない食事の支度は、ただ「効率よくつくれて、栄養をバランスよく摂る」が主軸でおもしろくはないが、もともとお料理は好きで、以前は食べられなかったお菓子を焼いたり、のんびりとパンを焼いたり、そして丁寧に時間をかけておせちをつくる作業は楽しいと思っている。それももう面倒。
ぶっ通しで意識を失いながらも悲鳴を押し殺して胸を押さえて(怖いの超ニガテ。どうしてこれが好きなのかわからない)「24 twenty-four season4」の続き、そして先ごろ親友がちきしょう贈ってくれやがった「season5」を堪能したい。開封していない「インセプション」他3枚くらいのとっておきも観たい。DVDを観る以外は食べるかお風呂に入るかしかしない、食べるものもあとは切るか焼くか温めるくらいしか作業がない、夢にまで見る数日間。それを捨てるしかないならば。
そこで、出費は痛いけれど、どこかへ、そう、どうせならば何十時間かかってもいいやぐらいののんびりドライブで十勝川温泉にでも逃亡しようと考えたが、一瞬で砕かれた。
うち、ワンコいるんだった。
我が家は一時避難所で、年明けには引き渡しが決まっている。抵抗してきたが、親子でたっぷりと愛着がわいてしまったことを否定できない。残されたわずかな時間を離れて過ごしたくはない。
静内の定宿に行くにもネコがいるし、新冠のほうにもやっぱりニャンが。コイツはネコが平気なタイプだが、ニャンが嫌がるのは間違いない。するとやっぱり申し訳ないし落ち着かない。自宅で息をひそめて(そんな必要は別にないんだけど)過ごすより他ない。
開き直って自宅で「24」をダラダラ観るにも、片づけも進まない汚い部屋では気持ちがよろしくない。何しろ、ここ3年は早朝にようやく中断してお風呂で温まったりしているが、それもかなわないときた。
保存のきくものはだいたい揃えてある。今日は足りないものや日持ちしないものをリストアップしてイオンで最後のお買物と思っていたけれど、朝からあっちこっちに連絡してお礼にお詫びにと奔走して、疲れた。暗くなってからにしよう。
ぼんやりテレビを眺めるのにも飽きて、だらだらとはじめた片づけが軌道に乗ってきて、よーしお買物も行けるメドが立ちそうなんて思えてきた矢先、またも天敵がやってきた。
管理人。
つくづくタイミングが悪い。今日の業者の診断結果を聞きにきたとおっしゃるので、結論を述べたが、それだけでは帰ってくれない。紙とペンを持っているくせに、大事な部分は書き留めない。出入り業者は最初の水漏れのときにも悪い箇所が特定できたわけでもなしに今回は下見もせず、いきなり全交換を言い出した根拠を説明してほしい、それを書面にしてほしいという意向を伝えると、「それはー、長年の出入りで当マンションに慣れている人のカンとかー、そういうものでー」それは昨夜も聞きました。あなたの持論をうかがう場ではありません。
あらためて「出入り業者さんには見積もりをお願いしたい」とお願いしたら、「見積もるにあたっての調査費用が発生するだろう。それにはあそこをこうしてああなりますから‥‥‥」と延々持論がはじまった。あなたのご意見には納得できるソースがない。
「ならばその費用を含めた見積もり、施工明細を書面で欲しい、と業者さんにお願いしてほしい」意向を伝え、同時に階下の方と確認したように、管理業者との兼ね合いで面子が立たないなどの失礼があっては申し訳ないので、同時に別会社にも見積もりを出してもらう意向があることも併せて伝えてほしいと話すと、昨夜の「二股よくないです」とは打って変わって「それは知らせることはないです」と持論をぶちまけはじめた。
ちょっと眉が吊り上がった。「それは管理人さんのご意見でしょう。私はそうすべきだと、それがフェアですし非礼でなくなると思うのですが、いかがでしょう」と話したけれど、ポカーン顔。おいっ。そのへんはまったく書き留めていなかった。本当に心配だ。しまいに「書面でやりとりするのが正しいです」に方向修正。おせーよ、最初っから言ってんだろ。ああやっぱり打ってても不安がつのる。直接出入り業者と話したほうが絶対いい気がする。
ついでに提出すべく書類を持っていってもらおうと手渡したら「これ、他にもまだ20件くらい提出してくれなくて‥‥‥」と余談スタート。だからそんな世間話聞く義理がどこにあるか。本気でもうやだ。顔見るだけで鬱だ。インターホンに顔近づけんじゃねーよ。見えないけどカメラついてんだよ。それに迫ってっからドアップで映ってんだよ。拭き掃除するのもヤダよ。
卵巣に異常が見つかり、精密検査は翌年に持ち越した2008年。思えば、気持ち悪いMRI検査のあと、予後が悪くないことをお願いしてこようと北海道神宮にお参りにいく直前にクルマをぶつけられ、腫瘍は良性ではあったものの切除手術が必要なのは間違いないと言われた2009年のスタートのほうがよほどマシだった。息子を預けて切腹なんて死にそうだったけど、なんたって友人たちに助けられ、励まされ、主治医のおチカラあって、北海道で望みうる最高の医師団の執刀を受けられた上、保険が下りた。そして、こんな管理人はいなかった。。