ブライアンはごめんね、ビッグロマンス
川崎の全日本2歳優駿を、ビッグロマンスが勝った。
あぁなんたること、お祝いの電話すらまだしていない…
ビッグロマンスのかーちゃんには、ちょくちょく遊んでもらっている。「息子が生まれてめったに牧場見学は行けなくなったものの、お茶を飲みに寄る牧場」にいるのが、まさにビッグロマンスのかーちゃん・グリーンヒルマック。
だいたい和スイーツが手みやげ
検索とか考えて牧場名は伏せておくけれど、大好きだったライデンリーダーの生まれた牧場。ナリタブライアンが死んで、ブライアンの仔どもに会わせていただける牧場を片っ端からうかがっていた1999年。うかがった牧場で、わたしの手汗でヨレヨレの、前年度ナリタブライアン配合繁殖牝馬一覧を見ては思いを汲んでくださり、「友だちの牧場に(ナリタブライアン産駒が)いるわ」と、見学禁止の牧場に連れていってくださるようなご好意にもずっぽり甘えさせていただいていた。
こちらにもナリタブライアンの仔が2頭もいた。のちのディープインサイド(どうしても彼のほうが思い入れが強いので、ディープインパクトを何度呼び間違えたか…)らブライアン産駒と、ライデンリーダーの妹にあたるミシルの当歳を連れたヒカリリーダーに会わせていただき、放牧地の中でおんおん泣いた。
不思議なもので、その後ふたたびご縁あって、まだ息子が乳児だったころからずっとお付き合いいただいている。
グリーンヒルマックの母は、ヒシアマゾンにずっぽり溺れ、ライデンリーダーに歓喜したわたしには、リアルタイムで観られなかった憧れの『女傑』である、かのマックスフリート。グリーンヒルマックは父だって凱旋門賞の最後の直線だけで愛したダンシングブレーヴ様という、壮絶な良血であり、この牧場の根幹であり。
帝王賞2着、JCダート3着のミラクルオペラが光るものの、かの女傑の名を思うとちょっと寂しい産駒たち。グリーンヒルマックのすぐ上にあたるディープインサイドも中央で3勝どまり。ほんとごめんなさいと本当に謝った。
だけど絶対にまた花が咲くはずだと、いつも力説してきた。あのマックスフリートの血は、また大舞台で歓声を浴びると。
我が息子の出産予定日に、グリーンヒルマックがステイゴールドの仔を産んだ。
その仔・サンライズマックスが中日新聞杯、エプソムC、小倉大賞典と重賞勝利を積んだ。
こちらの牧場との2たびのご縁は、いずれもナリタブライアンだった。
ナリタブライアンが授けてくれたご縁のある方々にハッピーが起きると、とてつもなくうれしくなる。彼らが笑うと、わたしも幸せな気持ちになれる。いつまでもブライアンがわたしに歓びをプレゼントしてくれるのかなと思うと、うれしさは増幅してく。
ナリタブライアン×マックスフリートの縁故だなんて、まるでわたしたちがディープインサイド。
こうしてマックスフリートが紡ぎつづける蹄跡を心から祝福できるだなんて、本当にうれしい。
次のお土産は、いつものお菓子じゃなくて、たまに目先を変えてお花にしようかな。
いや、だめだわ。次のお茶はいつもよりも長くなりそうだから、やっぱりおいしいお茶請けもないとね。
新冠も雪かな。おめでとうございます。
「ネットで売れてるんだって!」とお取り寄せを持ち込んだりも。そして日が暮れている…