〜long as grass grows,water runs

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2010年を振り返る

Posted on 02/01/2011 01:09 by なわでいず

2日間も落ち込んで過ごしてしまったツケで、元旦の朝5時を迎えて、ようやくざっくりとお正月らしい食事の下準備が完了した。パン材料の計量とか、いますべきことでもないような家事までしてしまって。やる気のあるときがするときなんだい。それからこれをはんぱに打ったきりの放置プレイで、実際には1月2日の夜を迎えている。

大晦日に足りない食材を買いに出てはいても、ニトリとか挙げ句コインランドリーとか行ったのははじめてだったかもなぁ。ついでとばかりにラグなどの大物も洗ってきた。次は羽毛布団を洗いに行ってみたい。息子は「待ってる時間がヒマだけど、洗濯機みてたら楽しいね!」と言う。お風呂だって「前に(子守り係さんに連れられて)いったお風呂はおっきくて楽しくてぽかぽかだったよ!」と。スーパー銭湯からクラシカルな銭湯まで近所にはいくつかある。いい機会だからまとめて制覇してこようなどと目論んでみたり。

息子は明るいとみんなに言われる。平素は腰も口も重たいわたしにとっては平日はウザいが、その存在は命名のまま。息子が楽しいと言うと、「不便」を「ちょっと楽しい非日常」に変えられる。物事なんでも捉え方次第だ。

そんなこんなで暗くなってから帰宅するとなおさらドタバタで、2010年をガーッと振り返って過ごしていた。年が明けてからは完璧なヒキコモリ。ホームベーカリーでおもちをついて、お雑煮をつくって、お刺身を切っておせちと呼べるのか疑わしいおせち料理を盛りつけて、以来は洗い物以外まず台所に立たない。ずっとぼけーっとしながら息子とともに、元旦には贈られたDVD「ヒックとドラゴン」に泣いて、先月買っておいた「インセプション」に混乱しながらひとり丑三つ時を迎え、とうとう念願の「24シーズン4」を観すすめ、朝日に照らされながら眠るというステキなお正月を過ごしている。

以前は10大ニュースなんて記したものだけど、「シゴトしてゴハン食べて寝る」以外は、だいたいニュースになるような生活だとまるわかりで恥ずかしいことにようやく気づいた。「思い出の出来事」くらいに改編しよう。したところでやっぱり恥ずかしい気はする。

ひとまずリストアップ。

・2年つづけて映画館で映画を観られた

・念願のデジタル一眼レフカメラ購入

・車中泊とかしちゃって超ロングドライブ

・帯広に3度行った

・親子では初の函館遠征

・息子、保育園最後の運動会はつつがなく

・忘れられない札幌開催

・とんでもない出会い

・ワンコを預託される

・息子、「アスペルガーではないね。高機能自閉症ね」の診断

・乗馬教室に通えた

・療育の難しさを知る

・関西遠征

・7年越しの念願のカメラ購入額をあっさり交わす額の工事費用を控える水漏れ事件

2010年は、行動的にはなんたって息子はこの世に出てきて2度目の脱北を果たしたことが、最大の出来事だった。まだ下書きの状態の4日間、前後2日間は移動だけと悲観していたものの、なんのなんの、前後ともしっかりと楽しんだ時間貧乏。USJの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のアトラクションで「おかあさん、こわいの?」と息子に訊かれるほど押さえられなかった感動の涙ww 大阪にあることを知らなかったので存外にうれしくいただいたファーストキッチン、しっとりと雨に濡れた京都の荘厳な美しさとおいしさ(もちろん食べましたさ)、胃が壊れるほどお好み焼き屋さんで喰いつくしたミナミの夜、そして単勝1.6倍に応えたレーヴディソールの女王戴冠の瞬間を見届けられたこと。至福はそれからも待っていた。セブンイレブンの滋賀県限定パンとか。息子はすっかり大阪びいきとなり、いまも「大阪に引っ越そうか」と打診してくる。

また、雪がとけたGWには、冬は我慢していた帯広へ向かった。ばんえい競馬で痛めつけられながらも、鶏ももの炭火焼や、ますやのパンに舌鼓を打ち、おそばとおすしの夕飯まで食べて。けれども宿をとっておらず、新冠の道の駅で車中泊というトレンディなマネをしてみた。そこまでして何がしたかったって、門別競馬場で行われたコスモバルクの引退式を見たかったんだ。西日にきらきら光るバルクと、彼を取り囲むファンたちのあたたかなまなざしが、泣けるほど「競馬の醍醐味」を感じさせた。我がクルマは狭いので、車中泊はツライことがよくわかった。息子にエコノミー症候群起こさせないよう方策を練るのに疲れた。

6月には今夏から改修オープンの函館開催へも足を運べた。観光も楽しみたいので名所をざっくりまわって、競馬場では新スタンドでウロウロ迷子、ダッグアウトパドックを体験し、かき氷がとびきりおいしく感じるほど暑くて、ヒシアマゾン血統を汗だくで見守って、夜はもちろんイカをはじめとしたお刺身や焼き魚を堪能して、たった一泊でラッキーピエロを3回食べた。帰りはニセコにもちらっと寄れた。

お盆ははじき飛ばされた弓矢のごとく、池田町へ一直線。新緑にビワタケヒデのぴっかぴかな表情と黒鹿毛がまぶしくて。ばんえいは非開催日で、珍しくさっさと帰り支度ができたので、柳月の工場や夕張の物産展にも立ち寄れた。夕張メロン熊を遅まきながらゲット。するとケータイを失くしちゃう余裕までできちゃって。柳月でお菓子に見とれてるときに落としてたww 帰宅して翌日がJRA札幌開催初日で、2日間とも行った。来年から息子は夏休みの感想文を書かされるかもしれないと思うと、こんなお盆じゃいじめられるかな。。

それからもかろうじてぼちぼちと通った札幌開催では、レーヴディソールとの衝撃の出会いに浮き立ち、オールアズワンの札幌2歳Sによるナリタブライアンの血の重賞初制覇に泣いた。コスモバルクにもまた会えて、あのバルクを取り囲む雰囲気を堪能できた。

急に寒くなり、雪が降る前にともう一度池田町を訪れた。ビワタケヒデとの逢瀬を楽しんだあとは、お約束のばんえい競馬。「とかちむら」ができてはじめての訪問で、ここでお野菜やらパンやらたっぷりお持ち帰り、現地でもたらふく食べて飲んで帰りたくなくなった。

池田町日帰りを敢行したせいで腰痛がひどく、翌日には行けなくなってしまった浦河にも、2週間後に出かけた。エイシンバーリンとの数年ぶりの再会。バーリンの当歳はとってもかわいかった。

雪が降って、エアや宿の確保よりもあとに仕事の休みをとって、先述のとおり関西へ出かけた。2度目の阪神JFを、今度はわたしだけじゃなく息子も、いつまでも忘れないだろう。つくづく、遅まきながら念願のデジイチを購入してよかったと思っている。

振り返るとおいしいものをあちこちで食べた一年だった。お肉もお魚も。外で食べる中札内地鶏、平取和牛の牛丼(門別競馬場で500円!)、函館でイカ、ラッキーピエロのハンバーガー(息子にも食べさせたかった念願も成就、案の定大喜び)、シルクソフトクリーム、ニセコのシュークリームに、北海道産牛肉の焼肉、「人生でまだ食べたことなかったっけ?」と涙目になるくらいのおいしいハンバーグ、お鍋もススキノの寄せ鍋から滋賀県のちゃんこまでいろいろ食べたなあ。

誰か彼かが、わたしがナマモノがニガテで自宅ではまず出さないお刺身を息子が大好きだからと、お造りを出してくれるようなお店を選んでくれたり。ふだんは自宅で夕飯を「あまり食べない」から「食べない」に変化したが、なぜか「夕食を食べた日数」が多い。誰かと外食しているか、来客があるのとイコール。かろうじてススキノにも何度か足を運べて、友人たちとずいぶんな時刻まで過ごしもした。「ススキノいきたいなあ」と6歳児に言わせる北の繁華街恐るべし。その他はあまり友人たちと過ごす時間をつくれなかったことが残念でならない。誘ってもらって行けたことがあまりなかったなぁ…

悲しいことも少なかったとはとてもいえない。息子が懐いていた保育士さんたちとの別れには、しばらく滅入った。息子の情緒不安定な様子を見るのもつらかった。わたしは仕事の最大のパートナーを失った。東京と北海道、離れてもがんばろうともらったプラチナ×ダイヤ・ムーンストーンのリングは、いまもわたしの指に常に添っている。恋愛運的な面で絶賛無縁中なのは、これのせいじゃないか?仕事運は最低だった。

ひとときとはいえ、預った放棄ワンコが明日で旅立つのも、とても寂しい。あくまで預託と割り切ろうと努めたが、うちにいてもらいたいと切望してしまわずにはいられなかった。以前うちにいたワンコとの死別のショックをまだ引きずり、何よりこんな生活にいてもらっては気の毒だと判断して一時避難所としてと前置きしての行動が正しかったかどうか自信がない。ワンコが苦手だった息子も、希少なガンジー(無抵抗主義)気性のこのワンコとはすぐ仲良くなり、いたく寂しがっている。明日が怖い。

そんな息子は、アスペルガー症候群と診断され、その後は広汎性発達障害(広くくくっておきたい場面だったとの説明あり)、さらにようやく予約の順番がやってきた札幌の有名医師には「アスペルガーじゃないね。高機能自閉症」よくわかんない。いずれにせよ、息子は非カナータイプ、知的には普通の非定型型自閉症で、小学校・中学校は苦労するとほがらかに言われた。これ以上苦労するのか…どれだけ苦労できるか。就学前最後のイベントを次々に終えたが、一度だけ園長に呼ばれて「今回ばかりは無理かもしれない。練習に一度も参加しなかった」と言われていたイベントも、本番だけはしっかりこなした。いまの園長はそれを喜んでくれたが、受け入れ難かった園長の保育園を追い出されるようにして転園した経歴がある。もちろん、練習も本番もみんなと一緒にしてくれることがもっとも望ましいのだけれども、周囲の理解なくして良い成長ができるかは難しい。小学校でどうなるかが不安で、いまの保育園の理解にあらためて頭の下がる思いで。

家電運もカッ飛ばして悪かった。購入1ヶ月ほどでホームベーカリーがカウンタから落下、一部破損。動いてるから放置しているうちに保証期間終了。買ったばかりのデジタル一眼レフカメラも一度落として真っ青。無事だったけどキズをつくり激しくショック。2009年末から初春までに、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」トリロジーボックス、「パイレーツ・オブ・カリビアン」3部作2枚組セットをまとめてオトナ買いと、いつもなら躊躇するDVDをわりと立て続けに買ったところ、要のステレオが壊れた。DVDレコーダで再生できるものの、ステレオには5枚チェンジャーとスピーカがついているので、再生はこちらの仕事。2ヶ月も修理に出せず、直っても引き取りに行けず(大阪にいたし)、お正月にだけは間に合ってよかった。預託ワンコが溺愛デロンギのミニヒーターと掃除機のプラグを噛み切った。コンセントから抜いていたので事故には至らず済んでよかったけれど、ひと晩落ち込んだ。えーちゃんが直してくれたから問題なしか、こっちは。

そしてなんたって年末の水漏れ事件。排水管の劣化で階下に水漏れを発生させてしまい、ご迷惑をおかけしたうえ、マンションの管理人との意思疎通がはかれず、ウン十万円の大出費。うち、2011年は小学校進学にテレビ買い換え、車検が待機。破産する。落ち着かないまま年を越してしまった。

けれどいざ大晦日にもなると、自分でどうにもできないことはどうしようもないんだと開き直るに至り、かろうじて新年を迎えた。

「いいこと49イヤなこと51の比率」じゃないけれど、たっぷり楽しんで、至福のときを得られた半面、帳尻をあわせにジリジリやってくるものもあったというこっちゃ。楽しい思い出はプライスレス。それだけ忘れずにいたらよろしいやん。

 


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