札幌が熱帯夜
今夏こそ暑くなってほしいと切望していた。
さすが道産子、暑いのは得意じゃないのだけど、去年は冷夏にもほどがあった。悪影響は農作物だけじゃない。ジリジリ焦げつくような陽射しのもと、海や川で遊びたかった。川へ行った日は曇天、海に行けば快晴もとても入れた水温ではなしだった。
今年は長期予報での冷夏の予測を覆し6月からぐんと気温が上がり、「でもどうせ7月はいきなり寒いんでしょ」の悲観も裏切り、天候はさえないながらも湿度と気温がわりに高く、8月に入ってとうとう熱帯夜を記録するまでに至った。
書けばわがままだなぁと反省はあんまりしていない。
熱帯夜は勘弁してください‥‥‥‥‥
暦の上では立秋の8月6日、札幌は27度を下回らなかった。25年ぶりのことだそうだ。北海道で生まれ育つ者は、日中は暑くても夜は涼しくなって当然の概念がフツーに育っている。夏冬の長期休暇時にはいつも追いやられた根室の親戚宅では、夏も冬も朝はストーブを焚いていたくらい。それが北海道クオリティなのだ。眠れないほど暑いなんて経験はほとんどない。そんな身には、本当につらい。
だいたい、いや我が家が貧しいからでもあるんだけど、クーラーなんてものもつけちゃいない。北海道はエアコンの普及率が低い。友人が4年前に購入した新築マンションにすら、デフォルトで設置されてもいない。必需品とされる土地柄ではないのだ。
天気予報では「今夜は20度を下回らないかもしれません。寝苦しくなるでしょう」と言ってしまう。だから室温で寝る=室温で寝られる≒せいぜい扇風機で事足りる気候なのは、間違いのないところだと思う。
その上、わたしは寝室のカーテンを閉めない。平日は5時すぎ、東向きの窓から注ぐ朝日がまぶしくなるくらいの時刻には起きるので、紫外線的な問題以外は特に困ることもなかった。今年は4度、閉めて寝ている。うち一度は4時すぎ就寝だったからだけど。
3年前の36度を記録した日、車で150kmの距離を、エアコンを入れずに窓を全開でガハハハと笑って走った。暑すぎて楽しかった。そんなわたしが今夏はバッテリでもガソリンでもたらふくくれたるとエアコンをガンガンきかせ走る車で意識を失いかけている。家に帰ると暑いので、赤信号でしばし目を閉じてしまう。
次の月曜日も、わたしの目の下のクマは落ち着きそうにない。
さすがに興味わいた。クール敷きパッドとか、涼しい寝具
車中泊にもと謳っているので、つい気になった。エコ&クールタオルケット