レーズン中毒
トシをとったのか、食べ物の好みがえらい変化している。
朝はパン派となって2年半以上が経過した。念願のホームベーカリーを購入して、自宅でパンを焼く頻度が上がり、日曜の朝に焼いたものなら1/2斤を平らげる大食漢が恐れてつつもやめられないのが、カルピスバター。
※いつもたいへんお世話になっております、ナチュラルキッチン572310.comにてカルピスバター有塩業務用
カルピスバターって、なんであんなにおいしいの?
ちょっと塩気がきついような気もしたのだけど、すぐに慣れ、函館のトラピストバター(有塩発酵バター)が淡く感じる味覚が完成した。
信じられないことに、かつてのわたしはおコメがないと生きていけない身体だった。むしろお米さえあればよかった。お新香だけ、納豆だけでも満足できた。パンは主食だと認識できなかった。たまーに気が向いて食べても、なんだかもの足りず、そのあとごはんを食べた。で、バターはカタマリが苦手だった。あとドライフルーツ、特にレーズンが嫌いだった。
ついでに、一度えぐいものにあたってからメイプルシロップも敬遠していた。
今は外食くらいでしかお米を食べることがほとんどない。朝食は必ずパンを食べる。ざっくりハードトースト系が好きで、先のエントリで紹介した「ブランジュリタケウチのホームベーカリーレシピ」に掲載されていた、小麦胚芽を配合したパンが定番となり、これにパン食になってからは冷蔵庫に欠かすことのないカルピスバターをどっさり乗せ、メープルシロップをドボドボかけて食べる。
ブランジュリタケウチのレシピで最初に焼いてみたほど気に入ったのは「3種レーズン」だった。パン食に移行するにつれ、レーズンに興味がわいた、バターやメープルシロップ同様、どういうわけかレーズンも突如食べたくなり、口にすると幸せな気分になれた。けれどパンに入れるとどうしてもレーズンにつぶれが出るのが無念だし、レーズンを配合することで胚芽などを配合しづらくなる(いずれもパンのふくらみを落とす要素なので、自動に任せるのが不安)ことなどがあって、違うアプローチでレーズンを食べる手段を思いつき、一ヶ月ほど前から夢中になっている。
あな恐ろしや、それは「レーズンバター」。
本当にふっと思い出しでもしないかぎり、かつて嫌いだったもの同士を組み合わせた食べ物なんて、我が家の冷蔵庫に置くばかりか、手づくりしてしまおうだなんて。
昨春出た血液検査の結果が意外だった。それまでまったく無関係だったコレステロール値が上限ギリ、逆に糖が下限ギリだった。炭水化物を意識してものっすごく減らした時期はあったけれど、長くは続かず、まもなくパンを朝から動けなくなるほど食べる習慣が根付いていた。で、コレステロールはというと、そのふざけた量のパンにこれまたふざけた量を乗せるカルピスバターを疑ったのは、言うまでもない。減らせられるなら減らしたい意思は、ないでもなかった。
過剰摂取しがちな脂肪分を減らし、良質な糖分を補う。
ダイエット系の著書をたくさん出されている栄養士の伊達友美先生方式で考えると、乳脂肪を減らし、ドライフルーツで糖分を摂取するのは悪くない考えだとも思う。という口実をくくりつけたわけだww
だから、レーズンバターの発案は、「バターを減らしたい」かつ「レーズンを食べたい」をいっぺんに叶える食べ物だと、すっかりワタシエライ!と浮かれた。
レーズンバターは、ざっとネットでレシピを検索するかぎり、バターの20〜30%ほどの量のレーズンを配合している。いざ計量するとずいぶん(わたしのレーズン熱に対して)レーズンが寂しく見えたので、思いきって50%、ラムを振りかけ配合。ついでに、クリスピーな歯ごたえとオメガ3系脂肪酸が効率よく摂れるナッツであるくるみを入れてみることにした。
これが望外の大ヒット。
めっちゃおいっし〜!
毎回少しずつ配合を変えながら、現在のわたしの好み的にレーズンはどのくらいがベストか、バターを味わいつつくるみの風味と歯ごたえをいかに楽しめるかを模索している。ラムを振りかけすぎて朝からクラクラした日もあったw
日々忙殺されてはいる身には多少の面倒ではあるが、難しくはまったくない。
【前夜の仕込み作業】
- バター・くるみ・レーズン計量
- レーズンは重量対12%程度のラムに浸けておく
(不安になるくらいひたひたもしない少なさ) - レーズンはタッパに入れて冷蔵庫。気が向いたら振りまぜる。
【当日の作業】
- バターは室温にもどす
- レーズンも冷蔵庫から出して再度まんべんなくラムが行き渡るよう混ぜる
- くるみはロースト…にオーブン電気代使うのがもったいないのでwフライパンでから煎り、5mm前後にあらみじん切り
- レーズンやくるみが温まっているなら、バターは多少かためでも混ぜたらヘーキ。
- ラップで包み、筒状に整え、ラップの両端をゴムで留め、冷凍庫へ。
このごろは面倒になり、おすそ分けする分だけラップで筒型成形して、自宅用はバター容器にそのまま放り込んでいる。
レーズンバターは今のわたしのニーズにジャストな、我が家のニューカマー。一ヶ月が経過したが、まったく飽きることなく毎朝おいしくいただいている。
ところが早くも迷いが生じている。
くるみを入れることでクリスピー、カルピスバターも味わえ、手に入れたモハベレーズンを使うと、本当に完熟していて甘くジューシーでおいしい。マイヤーズラムもほどよく香り、おすそ分けした人たちにも絶賛されている。
が。
肝心の「バターを減らしたい」目的が、達成されている様子がうかがえない。レーズンとくるみを配合したのだからバターの摂取量は減るはずだと目論んでいたのに、バターの消費量がむしろ増えている。450gを1ヶ月もたせていたのに、レーズンバターを作るようになった一ヶ月間で、3本も消費している。ケーキ屋さんでも始めるかと笑われたほど冷蔵庫を圧迫していた大量のカルピスバター業務用450gが、あっという間に在庫2本の始末。
お裾分けもしているとはいえ、バターケースに入れていたカルピスバター単品よりもものすごい勢いで減っていくレーズンバター。この減りかたは尋常じゃない。
次の血液検査が怖い。
だけど止められないwww
※本文中にある「定番化したパン」は、ブランジュリタケウチの「胚芽とはちみつ」。しかしレシピにあるマヌカハニーは、とてもじゃないけどドボドボ使えるご身分ではないため、フツーのアカシヤはちみつをレシピより若干多めに配合している。
上記でカルピスバターをご紹介申し上げたナチュラルキッチン。自社輸入のメープルシロップの安さにつられ、いつしか上得意様に。名古屋県なのに北海道産小麦の種類が豊富で、送料無料ラインまであっという間。オーガニック食材も豊富で、有機JASドライフルーツ類もたくさん。
このごろこちらのほうが多いかな…「ママの手作りパン屋さん」。現在のメインになっている1CW(カナダ産1等粉)をはじめ、 外国産の高たんぱく強力粉がナチュキチより安いのと、 ナチュキチはたまーにポイント2倍くらいなのに、こっちは5倍をやることもあるので。
楽天ポイント乞食ここにあり。