シャッター アイランド 鑑賞
今年はじめての平日休みは有意義に過ごしたくて、最初に思い立ったのが「映画を観る」こと。
もうすぐ6歳になる息子を産んでから、映画館に行けたのは去年が初めて。ひとりで一度、それからふたりで二度と勢いづいている。
ごめんよ、息子。
下調べするかぎり、母はキミに見せたいと思えない。
よって、ひとりでシャッターアイランドを観てきた。
人前で口にすることはためらわれるけれど、ここでなら言える。
レオナルド・ディカプリオ大好き。
超恐がりの小心者だけに、サスペンス臭プンプンの本作を観るにあたり、本来であれば必ず避ける予習をしておいた。精神疾患をもつ犯罪者たちを収容する孤島で起こった失踪事件の解決に向かうレオ演じるテディ。誰の一挙手一投足も見逃せない緻密な作品を堪能するべく、日本では支持の低い吹き替え版は「超日本語吹替」として用意されているという。
迷うことなく字幕版を選んだのは、そりゃねぇ、あたくしには字幕など要らぬ レオの声が聞けなくなるなんてたまらないですもの。
下調べをしておいてよかったのかどうか、ある意味で迷うところとなった観賞後の気分。「あんなオチだったら」なんて漠然とした事前の推測が、結果としてはアタリだったことが、さすがに真相が明かされる前に気づいてしまったのだ。
残念ながらわたしはカンの良いほうでもなければ、空気を読める子でもない。だからこそ事前の推測だったわけで。かといって当てずっぽうだったとも言えないんだけど。
予習が正解だったと思える部分は、やっぱり果てしなく怖かったから。あれは多少でもあらすじ知っておかなきゃチビってた…。
ストーリーがオフィシャルサイトにて紹介されている以上のことは、感想文的にも書けない。偉大なるスコセッシ様とのお約束をうまく守れる自信がない。つくづくアレな子ですみません。
精神にスパーンとヒットした。「ひとときも見逃せない」なんて予告をアタマにたたき込んでいったわたしは悪い。撮り方も悪い(つまり作者の意図通り=たいへんよろしい)。推測は正解だったけれど、それでも、否、それだからなおのこと怖かったのかもしれない。ラストの一言だけが、もっともウソであってほしい「通常の世界」だったから、瀕死のところに追い討ちをくらった気分。
映画を観たあとは、カフェなどでゆっくりぼんやりと回顧するのも一連の動作のひとつなんだけど、それをする気にまったくなれなかった。重たすぎた。しばらくはマーラーも聴けない。
なんとなく比較対象として挙げたいのが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。あれも映画館で気を失うほど恐がり、ラストシーンには首筋まで冷えるほど涙を流し、だけど恐ろしさのあまり唇の色がプールから上がった直後状態。戦闘シーンが苦手で、よくも「24 TWENTY-FOUR」を徹夜して観たものだと我ながら思うが、「ダンサー〜」と本作は、アッチ方面、メンタルにクる。超チキンなわたしは、いずれにもとてつもなく弱かった。
「タイタニック」で恥ずかしくも号泣し、「ギルバート・グレイプ」では天才と賞賛、「ブラッド・ダイヤモンド」にもビビりながらも「レオすごくカッコいい」の精神を失わずにいられたのに、ここまでレオの作品で「レオのルックスで目の保養を堪能する」という目的を果たした達成感を味わえなかった作品は、そういえば初めてだ。
どうしてもひいき目なしだと言える自信がないから説得力は弱々しいかもしれないけれど、やっぱりレオは間違いなく、演技力も兼ね備えた俳優だと言いたい。
リピーターを誘うためのキャンペーンも催している。たしかに一度は吹き替えでも観てみたいとは思う。けど、DVDまで待てるかな。というかまたすぐあの精神的打撃を受けられるライフが、ない。
感想じゃなさすぎてすみません・・・
ぜひ映画館で観たい作品だとは思ったので、気になっている方はぜひ。
レオナルド・ディカプリオも愛用だそうなROYAL ORDERゴッドリング
楽天に出店したHMVにて。まだ観てない